コーヒーソムリエ試験、7項目の「コーヒー豆の種類」。
Part 1でみたコーヒーの3原種のうち、今回のPart 2ではアラビカ種の品種についてまとめています。
ティピカ (Typica)
原種にもっとも近い優良亜種。
長形で優れた香りと酸味。
サビ病に弱く、シェードツリー下の環境を好み、隔年収穫(低い生産性)。
複雑な香味が広がる。
ブルボン (Bourbon)
ティピカの突然変異で生まれた亜種。
丸みのある小粒の豆でセンターカットがS字シェープ。
赤、黄、橙などチェリーの色が異なる復数の品種が存在。
隔年収穫だけれど、ティピカより20~30%収量が多い。
繊細で甘味のある味わい、ライトボディ。
ティピカ系統の品種
マラゴジッペ(Maragogype)
ティピカの突然変異種。
ブラジルのバイーア州マラゴジッペ地方で発見された大粒の豆。
樹高が高く、葉も種子も大きく、生産性は低い。
甘味があってフルーティ。
ブルーマウンテン (Blue Mountain)
ティピカと他品種の交雑種。
樹高が3.5~6m。
耐病性があるが、低い生産性。
まろやかな味。
ケント(Kent)
ティピカと他品種の交雑種。
インドの品種。
生産性が高い。
ほんのりした酸味で、まろやかな味。
その他
スマトラ、コナ
ブルボン系統の品種
カトゥーラ (Caturra)
ブルボンからの突然変異。
1937年、ブラジルのカトゥーラの町の近くで発見。
豊かな酸味とやや強めの渋みが特徴。
コロンビアで人気の品種。
ムンドノーボ (Mundo Novo)
ブルボンとスマトラの自然交配種。
病気に強く、収量はブルボンより30%高。
樹高が3m以上と木が大きく育つ。
ブラジルで発見。酸味と苦味のバランスが良く、原種に味が近いことから期待を込めて「ムンドノーボ」(新世界)と命名。
ブラジルの主力品種。
カトゥアイ(Catuai)
樹高の高いムンドノーボと低いイエローカトゥーラを人工交配。
1968年に商品化。
風や悪天候でも落果しにくく、毎年結実と生産性も良好。
欠点は生育期間が10年と短いこと。
ブラジルと中央アフリカで多く栽培。
スタンダードな味わい。ムンドノーボと比べると、味がやや単調。
その他
パカス、パカマラ、ビジャロボス、ビジャサルチ
おわりに
ブルボン、と聞くと最初に頭に浮かぶのはお菓子メーカーのブルボン。
関係がある?と思ったら、ありました。
インスタントコーヒーの製造をはじめるときに、コーヒーの生産地ブルボン島の名前から「ブルボンコーヒー」としたのがきっかけだそうです。
大正時代から続くお菓子の老舗プランド。
「アルフォート」に「濃厚ブラウニー」、美味しくいただいています!
<参考資料>ブルボン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3#cite_note-3