炭と珈琲

七輪焙煎:炭と珈琲が織りなすドラマ

神戸珈琲探索:炭火焙煎の老舗と日本初のコーヒー店

今週のお題「何して遊ぶ?」

ゴールデンウィークの初日、神戸にコーヒーを飲みに出かけることに。

コーヒーの街、神戸。

歴史ある炭火焙煎コーヒーと、日本で一番最初に供されたコーヒーの味を試してきました。

元町サントス:元祖炭火焙煎を味わう

炭火焙煎の萩原珈琲。

その直営店のひとつが「元町サントス」、

元町商店街にあります。

8時半ごろ、お店に入りました。

客席はだいぶうまっていて、お店のなかは静かな活気に満ちています。

9時になるころには、すでに満席で外には待つ人たちが列を作っていました。

いただいたのは、モーニングBセット。

サンドイッチとコーヒーの組み合わせです。

やわらかい食パンにハムとレタスをはさんだサンドイッチ。

純粋に美味しかったです。

そして、お目当てのコーヒー。

しっかりした深煎りの焙煎に、心地よい苦味とコクを感じました。

濃いのに、やさしく美味しい。

たくさんの人たちに愛されている理由がわかります。

コーヒーに関する本には、炭火焙煎の美味しさはイメージ。炭は熱源の一つに過ぎなくて、味に大きな影響を与えることはないと書いてあるのを見かけます。

けれど、やっぱり違うよね。炭火焙煎は独特の美味しさをつくりあげる、そう感じた一杯でした。

放香堂加琲:「日本初のコーヒー」復刻版

もう一軒の放香堂加琲。

同じく元町一番街、元町サントスから歩いてすぐの場所にありました。

放香堂は、元町の老舗茶舗。「宇治製銘茶」と並んで「印度産加琲」の看板を掲げ、明治11年の新聞に「焦製飲料コフィー」と広告を出しています。これが、日本で初めてコーヒーを提供した店の最も古い記録。教科書にも載っているそうです。

いただいたのは、「麟太郎」。

明治のコーヒーの復刻版、お店の看板メニューです。

当時と同じくインド産のコーヒーを石うすでひいたものを、フレンチプレスで淹れてくれます。はじめて飲むインドコーヒー。アラビカ種ですが、ロブスタのような風味でした。

薄くて、どちらかというとお茶のようです。

当時の人たちは、このコーヒーを飲んで、どんな反応をしたのだろう?

とても興味深かったです。

おわりに

炭火焙煎といえば、神戸珈琲も有名。

今回は訪れることができませんでしたが、次回は焙煎工場見学のときに日程を合わせて行ってみたいです。