コーヒーソムリエ試験、今回は7項目の「コーヒー豆の種類」。
Part 1ではコーヒーの3原種、Part 2では3原種のうちのひとつアラビカ種の品種、Part3の今回はアラビカ種とロブスタ種の異種間交雑種についてです。
ハイブリッド・デ・チモール(Hybrid de Timor)
味の良いアラビカ種と耐病性の強いロブスタ種。
お互いの良いところを組み合わせたら最高ですが、染色体の数がちがうアラビカ種とロブスタ種では難しい。
それが自然界でおきたのが、ハイブリッド・デ・チモール。
1927年、ポルトガル領だった東チモールのコーヒー園で発見された自然交雑種。
アラビカ種と同じ44本の染色体をもつため、ロブスタの丈夫さを取り入れるためアラビカ種とのかけ合わせに使用。
濃い味が特徴。
カチモール(Catimor)
ハイブリッド・デ・チモール X カトゥーラ。
1959年、ポルトガルで開発された人工交配種。
多産型のコモデティコーヒーのなかでは群を抜く成長性と生産性。
カチモールをベースに多くの品種が開発されている。
サルチモール(Sarchimor)
ハイブリッド・デ・チモールXビジャサルチ
耐病性があり、まずまずの生産性。
コスタリカ、インドで生産。
味には目立った特徴がない。
コロンビア(Variedad Colombia)
カチモールとカトゥーラの人工交配種。
1983年、FNCコロンビアコーヒー生産者連合会の研究センターによって五世代におよ改良の末に開発。
耐病性があり、直射日光に強く、高い収穫量。
コロンビアの主要7品種のうちの一つ。
おわりに
FNCコロンビアコーヒー生産者連合会のメンバーは50万人。
東京に事務局があり2022年は設立60周年だったそうです。
ロゴマークを目にしたことはありましたが、ロゴマークのコーヒー農家さんの名前はフアン・ヴァルデス、コーヒーを運ぶ隣のロバはコンチータということは今日まで知りませんでした。
1958年の登場から今まで、コロンビアのコーヒーをあらわすアイコンとして親しまれてきたロゴマークは、「努力、良き行い、最高品質の製品を市場に出す意欲、関心と価値観あるコミュニティの印」だそうです。
コーヒーは、コーヒーを飲みにいく喫茶店、豆を売るコーヒー会社や食品会社は接点があっても、生産者さんは遠い存在だと思っていました。
けれど、フアンにコンチータ。ずっと前から近くにいてくれたんですね。
<参考資料>FNC コロンビアコーヒー生産者連合会, https://cafedecolombia.jp/;
Juan Valdez, https://en.wikipedia.org/wiki/Juan_Valdez;