コーヒーソムリエ試験、今回は7項目の「コーヒー豆の種類」。
コーヒーノキは、アカネ科のコフィア属に属する多年生の高木です。
コーヒーノキの3原種は、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種がコーヒー。うち、アラビカ種、ロブスタ種が生産量の99%を占めています。
コーヒーの3原種
アラビカ種
香りと適度な酸味で高評価。世界の生産量の6~7割を占めるのがアラビカ種。
ティピカ、ブルボンなど豊富な品種。
ロブスタ種(カネフォーラ種)
植物学上の正式名称はカネフォーラ種で、ロブスタは品種の名前。
ロブスタはカネフォーラ種の他の品種よりも栽培量が圧倒的に多く、カネフォーラ=ロブスタとみなされることが多いです。
中央アフリカの西部原産。
病虫害に強く、高収量。
苦味、土臭さが特徴、深煎りにしてブレンドの材料。
カフェインを多く含み、インスタントコーヒーなどの加工原料。
リベリカ種
中央アフリカの西部原産。
品質ではアラビカ、耐病性ではロブスタに劣るため、一部地域で限定的に栽培。
アラビカ種とロブスタ種の違い
アラビカ種とロブスタ種は、味や耐病性だけでなく、植物としての特性も大きく違うのが興味深いです。フランスの著名なバリスタが書いた「コーヒーは楽しい!」に、とてもわかりやすい比較表がのっていました。
「〇〇は楽しい!」は、情熱的なアマチュアのための本シリーズの一つで、他にワイン、ウィスキー、ラム酒などがあります。イラストが豊富で入門者にはわかりやすい!しかも、一歩つっこんだところもカバーしてくれているのがありがたいです。
おわりに
「コーヒーは楽しい!」の焙煎の章をみてみました。
日本の人が書いた初心者向けの本なら、必ずといっていいほど含まれている手網焙煎が載っていません!
手網焙煎は、日本独特の文化⁉
手網焙煎の変化形、七輪焙煎を趣味とする私としてはとても気になるところです。
<参考資料>チュング‐レング トラン, セバスチャン・ラシヌー, 2017「コーヒーは楽しい!」パイインターナショナル