炭と珈琲

七輪焙煎:炭と珈琲が織りなすドラマ

コーヒーソムリエ試験対策:生豆の選び方 Part1

コーヒーソムリエ試験、今回は2項目の「生豆の選び方」。

「生豆の選び方」、ちょっと漠然としています。

コーヒー豆の個性による嗜好的な選び方は7項目の「コーヒー豆の種類」でカバーするとして、ハンドピック(Part 1)、精製法(Part 2)、スペシャルティコーヒー(Part 3)についてまとめることにしました。



ハンドピックとは?

欠点豆、不良豆、異物を取り除くこと。

異物は石、木くず、金属片、土粒、木の実など。

欠点豆、不良豆は、せっかくのコーヒーの味を大きく損なってしまうので除去が不可欠。

たとえば、発酵豆は一粒でも50gのコーヒーの味を台無しにする破壊力。

ハンドピックの回数

生豆の状態で1回、焙煎後にもう1回。

生豆のなかの欠点豆を取り除くには、色→ツヤ→形の順に見分ける。

焙煎後は、肌焦げ豆、貝殻豆、エレファントビーン(大きい豆)、ピーベリー(小さい豆)を取り除く。

欠点豆の種類

黒豆(ブラックビーン

早く成熟し地表に落ちて発酵し、黒ずんだもの。コーヒー液の濁り、異臭の原因。

発酵豆

水洗式の発酵槽に長くつけておいたり、倉庫で山積みになっているときに発酵しまだら模様に。外見では見分けにくいけれど、腐ったような異臭を放つ。

カビ臭豆

乾燥が不完全だったり、輸送中・保管中の湿気で発生する青カビ、白カビ。除去しないと、てきめんにおこるカビ臭。

死豆

正常に結実しなかった豆。焙煎しても色づきが遅いため見分けやすい異臭の元。

ヴェルジ(未成熟豆)

成熟する前に収穫された豆。生臭く、嘔吐をもよおす味。

しわ豆

生育不良により表面に深いしわが寄っている豆。不快なフレーバーの原因。

虫食い豆

ブロッカー(ガの幼虫)の食害。コーヒー液の濁り、異臭の原因。

コッコ

自然乾燥で残った果肉、もしくは脱穀不足が原因。ヨード臭、土臭、リオ臭が入り混じり、アンモニアのような異臭。コッコとはポルトガル語で糞。

フローター

不適切な保管や乾燥が原因の水に浮く豆。不快なフレーバーの原因。

貝殻豆

乾燥不良、異常交配で発生。割れた豆の内側がえぐれて貝殻のようにみえる。煎りムラの原因、深煎りすると着火の危険性があるので注意。

パーチメント

コーヒー豆の果肉を内側から覆う内果皮。水洗式で残りやすい。焙煎時には火の通りが悪く、皮に着火して燃え上がることも。えぐみや渋みの原因。

レッドスキン

天日乾燥中に雨に濡れた豆でフラットな味。

発育不良豆

小さなサイズで成長が止まった豆で重い味。